水の章 鳥に学ぶ


  1 水は腎で鳥  

 鳥は五行の「水(すい)」に対応します。水は「腎」です。

 「腎イコール腎臓ではありません。「腎」は腎臓、膀胱、それに生殖器も含みます。

 腎のイメージカラーは「黒」ですが、顔色がどこか黒ずんで見える人は、「腎」が悪いのです(もちろんこれは、日焼けで色が黒くなることではありません)。

 腰が冷えて、腰痛になりやすい人は中医学では、「腎虚」であると診断されます。女性に多い尿失禁、男性、中高年に多い前立腺肥大はどちらも、「腎虚」の病気です。

 「腎」は体の元気の源です。どんな病気を患っていても、それが慢性化すると、「腎虚」を引き起こすといわれます。
 逆に、元気の源である「腎」を充実させることで、「肝」「心」「脾」「肺」を強化することができるのです。

 鳥の羽ばたきをまねることによって、私たちは「腎」を強化することができます。

[BACK][TOP] [HOME] [NEXT]